2008年8月28日木曜日

十和田市現代美術館レビュー

ご無沙汰してました。

ミッドタウンアワード応募後、お盆の帰省やら休みボケやら次の課題設定やらでブログ投稿を少しサボってました。

ネタがたまりにたまっているので、じゃんじゃん書いてきます。


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まずはお盆中の話から。

実家のある八戸から車で一時間とかからない場所に、春に新設されたばかりの十和田市現代美術館へ行ってきました。
先月号の「美術手帖」でも、辛酸なめ子さんによるレビューとともに紹介されてました。

語弊を恐れずに言えば、(辛酸さんも書いていましたが)青森に現代美術館を作ることは無謀なんじゃないか…と、正直心配してました。
東京の現代美術館でも集客はそんなに簡単ではないのに、現代美術というジャンルさえ定着しているかわからない青森に作っちゃっていいのか?って意味です。



一昨年のお盆にも、家族で青森県立美術館(これも新設)を訪れたことがありました。

県立美術館の場合は、シャガールなどの超メジャーな作品がバンバン招待されていたので、ある意味安心して見られました。
青木淳さんによる建築もすばらしくって、これなら世界中どこから来るお客さんに見せても恥ずかしくないだろうし、企画展次第で一定以上の集客を継続して見込めるだろうと感じました。

ただ一つだけ気になったのが、父の反応でした。シャガールを見て、「わからん!」と。
父は正直なので、どんなに有名だろうが評価されていようが、わからんものはわからんといいます。
私もデザインディレクターのくせに勉強不足なもので、美しいなぁと感じることもある反面「わからん!」と思う場面はありました。


美術(特に絵画作品)を普段から意識的に観賞する人は、実は結構少ないと思います。
偏見かもしれませんが、特に青森の人は少ないんじゃないかなぁと思ってます。



話はだいぶそれましたが。
つまりそういった過去があったため、今回の十和田も大丈夫かなぁビミョーな感じにならないかなぁと不安だったわけです。


で、十和田市現代美術館入り口前にドーンと花の馬がいました。

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でっかいんですけどなんだか可愛くって町並みにマッチしてます。
韓国のアーティストの方の作品。

と思ったら、でっかいロボの蟻もいました。

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いやその前に、西沢立衛さんの手がけた建築にびっくりしました。

白い箱がポコポコッとしていて、ブロックを無造作に置いたような感じです。
建築の詳しいことはわかりませんが…一つの作品に一つの部屋。もしくはフロアー。

ちなみにこの美術館は、十和田市の中心市街を突き抜けるまっすぐな道に面しています。
日本の美しい道100選?のようなものに認定された道です。

その美しい道と白いポコポコのマッチ具合がなんとも絶妙というか、なんだか不思議な感じがしました。


いざ入り口とわかりにくい(確信犯だと思いますが)入り口から入ると…


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小さくて黒いブタがいっぱいいました。


まだ入場券も買っていない段階からこれだけ面白いわけです。


で、入場券売り場。

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いやー本当に青森とは思えない。いい意味で。


いざ入場券を携えて、両親とともに中に入ると…今度は4メートルのおばちゃんが立っていました。

ここからは写真とれなかったんでお見せできませんが、ぜひ実際に見てほしいです。
ロン・ミュエックの作品です。


そのさきにも様々な工夫やらアートワークが目白押しでした。
たくさん書きすぎて疲れたのでこれぐらいにします。あとはもう直接見に行ってみてください。少し遠いかもしれませんが。


で、心配していた両親の反応も、何の問題もありませんでした。
なにより私自身が楽しめました。

現代美術と聞くと、「なんだかわけがわからないモノ」というイメージを持ってる方が多いと思うんですが、実は昔の名作を見るよりよっぽど楽しいなんてこともありえるようです。

というわけで、ぜひぜひ行ってみてください。
(A)

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