NHKで毎週火曜日23時からやってる番組です。
毎週どこかの大学のなにかしらの分野の権威が登場し、30分という短い番組ながら、かなり本質にせまる議論が繰り広げられます。
その「本気のコミュニケーション」の雰囲気が好きで、見られるときは見るようにしてます。
で、今週のゲストはデザイナーの川崎和男さんでした。
プロダクトデザイナー、デザインディレクター、そして医学博士でもあり、且つ左右両手利きで車椅子生活をしているというデザイン界きってのインテリ風雲児です。
左右両手利きというところや、かなり人として尖ったところがあることから、勝手に親近感を覚えています。
…というよりも、理想像といったほうが近いかもしれません。
「デザイン要素の一つである効能を徹底していくと、社会参加につながる」
「デザイナーは徹底して、明日を作るための‘綺麗ごと’を言うべきだしそういうものをデザインするべき」
などなど、たくさんの示唆がありました。
今回初めて川崎さんが話している映像をみて、世界的に活躍する人の共通点が見えたような気がしました。
「異端を常に本気で突っ走っていたら、結果として世界的評価を受けていた」という部分です。
別に川崎さんがそう言っていたわけではありませんが、きっとそうなんだろうと思います。
川崎さんとはレベルが違いますが、私のキャリアもやろうとしていることも、ある意味異端です。
その異端的要素を、もっともっと本気で自信を持って誰にでも言えるくらい、しっかり固めないといけないと感じました。
明日はぺちゃくちゃないとVol. 55です。
六本木スーパーデラックスにて、19時会場20時20分プレゼンスタートです。
前回行ったときのレポート
http://ak-design2008.blogspot.com/2008/08/blog-post_03.html
ここでプレゼンする人達も、きっと本気で作った何かを本気で話していると思います。
パワーと創造性をもらってきます。
だれかいきませんか??
2008年9月23日火曜日
2008年9月17日水曜日
歌舞伎鑑賞
先週の土曜日、上京していた両親が歌舞伎に連れて行ってくれました。
東銀座の歌舞伎座です。
外観だけは見たことありましたが、中に入るのは初めて。
歌舞伎といえば、日本の文化の代表みたいな認識をされているはずですが、実際に見たことがある人がどれだけいるんでしょう。
ご他聞にもれず、私自身「いずれ見たいなぁ」なんて思っていながら機会を今まで作れませんでした。
歌舞伎座へ向かう前に、築地で朝ごはん。
こんな電動車がおびただしい数びゅんびゅん走っていてカルチャーショック。
逆に未来に来たような感覚でした。
汚いですが、食べかけ写真。
朝から天丼食べました。
両親は握り寿司とばら寿司を頼んでましたが二人とも半分ほどしか手をつけず、全部私が頂きました。
朝から贅沢な食べ物でおなかパンパン感無量でした。
歌舞伎座外観。
外観と内装のギャップが少し残念な気がしましたが、それも文化の一つということでしょう。
お昼休憩の30分以内に食べなければいけない料理。
朝食が消化しきれていなかったため、泣く泣く食べきることが出来ませんでした。
食事は残さないのがポリシーなんですが。
閉幕後の客席から。
一番上のパンフレットを見るとわかるとおり、染五郎、吉右衛門、玉三郎がそれぞれ主役の三本立てでした。
超豪華な顔ぶれの演目三本、あわせて5時間見ていたわけです。
両親にはもうしわけなかったですが、正直ところどころ寝てしまいました。
しかし、居眠りを差し引いても素晴らしさはわかりました。
単純に面白い、笑える面もあり、芸術的にみてもすごい。
日本人として普通に知っているはずのものが、実際に見てみるとめちゃくちゃにユニークで不思議なものに見えるのです。うまく言えないですが。
もっと勉強して、もう一度観たいと思えたんです。
次は勧進帳がみてみたいなぁーなんて。勘三郎もいいなぁーとか。
…しかし。
唯一日本人としてもデザイナーとしても、怒りをもって否定したい部分がありました。
それは、私が座っていた客席の椅子です。めっちゃくちゃに居心地が悪いんです。
正直具合が悪くなるほど。体に合う合わないとかのレベルではありません。
空調がきいていないとか、酸素が薄い、席が異常に狭い(間口約40センチ)とか、色々原因はあるとおもいますが…。
一番の原因は、人間工学を無視した椅子の設計だと思います。骨盤を支える形状の椅子であれば、多少狭くても疲労を感じません。
こんな居心地の悪い椅子では、せっかくの歌舞伎が台無しです。ましてや海外からもお客さんがたくさん来ているというのに…。
席にはランクがあって値段もそれ相応なんですが…全ての椅子を五時間座ることを想定して設置するべきだと思うんです。安い分の狭さは納得できますが。
まー不満はこれくらいにして。
日本の文化が抱える課題も良さも、丸ごと感じ取ることができました。両親に感謝です。
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